Windpower 2000年の風

秋田県庁訪問(12/22)
今社内では風力発電導入の可能性について、方向性を見出そうと本社を含め具体的な検討を進め
ようと動き始めている。そんな年末の慌しい中、県庁自然エネルギー課へ訪問し、自社で風車設置
する場合の規制や法条例に絡む情報を頂いてきた。秋田県でも新エネ導入目標があるようで、是非
進めて下さいと以外な対応に少々戸惑いつつも、県の前向きな姿勢が確認できたので少し安心した。
現段階では風力発電電力の利用の面からすると3つの選択肢があるようだ。
導入案 投資額 導入時期 独自性 CO2排出権 対法令 経費 結果
風車自社設置 大× H15× 投資額に応じる 要調整× 出費大× B
他社と共同事業 中△ H14△ × 出資額に応じる 調整済?△ 折半△ A
グリーン電力基金 小○ H13○ 現状は無関係 問題無○ 不要○ @
比較表からも一目瞭然、車を自分で買うか、共同で買うか、レンタルするかみたいなものでしょうか。
当然車を所有するとなると、購入資金及び維持費がかかる。共同購入では一人頭は少なくなるが
好きな時に使えない。レンタルは、必要な時に使えるがお金をいくら払っても自分の物とはならない。
薬業会ではエーザイが鹿島近辺で風況精査を実施したが、期待通りの風が得られなかったようで
風車設置を断念し、グリーン電力基金採用の方向で検討が進められているようである。
幸い秋田は採算に見合う風が期待出来そうなので、ここは是非自社風車設置の方向で、地球にも
優しくいのちをふくらます企業を、業界の先頭に立ち実現させたいところである。(個人的)
年明け早々にも設けられるであろう本社との調整打合せの席で、どういった方向に向かうのか
20世紀の石橋を叩き過ぎる社風を引きずるのか、21世紀に新たな発想の転換が出来るのか
結末が楽しみです。その前に比較表をまとめなくては…
 
もっと身近で風力発電を(12/15)
実は密かに最近企んでいる考えがある。
自宅向かいに建設している巨大な家具店は、住民感情を無視したとも言える来年元旦新装開店に
向け休日夜間問わず工事を進めている。数ヶ月前までは、山鳥がうろちょろしていた向かいの空地は
すっかり様相を変え、20mを超える白壁の建物が当然のようにそこに鎮座している。市道を挟んだ
住宅地側は1級低層住宅地指定という秋田市内で一番規制が厳しい条件の宅地の為、様々な制限が
課せられており、当然我家もそれに合致した形で建設している。皆で良い町並みを作ろうとする思想は
充分理解できるが、その住宅地に道路一本で併設する工業用地の規制が殆どない事実は如何な
ものなんでしょう。イオンジャスコの様に周囲に駐車場があり、住宅との距離が充分とれればまだしも。
って言ってみても建ってしまったのだからしょうがない…少し前向きに考えてみましょう!
〜無線アンテナの移設〜
MY電柱の高さは10m、向かいの建物は20数mって事は、岩手方面大きく見ればアメリカ方面の電波の
飛びに影響が出るのでは…建設工事終わってからの相談になりますが、無理を言って屋上にアンテナ
を移設させて頂き、屋上とMY電柱間をケーブル架空渡しすれば、地上高も稼げてgoodなのでは…
ただ地権者との交渉の前に、秋田市道の架空横断について事前に市の許可が必要となるはずなんで
その辺をクリアしなければ…
〜調子に乗って〜

将来的に、屋上にMY風車なんてのも建てれれば、地上高20数mでの風力発電が可能になるのだが…
しかしアンテナ線と違い、道路を隔てた電気の受渡し(私有地内の発電に関しては比較的容易らしい)
については、通産局の許可が必要となる事は間違いなく、難しいのでは(東北電力お客様サービス)
でも実現できれば面白いのにな。
 
秋田ウインドパワー研究所訪問(12/11)
最近「秋田工場に風力発電」の思想に追い風が吹きつつあり、最短でいつ頃建設が可能かなど
数ヶ月前までは、とても考えられない声が聞かれるようになりました。そんな12月のある日…
旧秋田空港跡地に大規模なウインドパークを建設した秋田ウインドパワー研究所様事務所へ伺い
我社の計画へのアドバイスを頂く機会を得ました。(工場長の鞄持ち)

NEG-Micon社製ソフトを使用したモニタリング体制により、遠隔地からの稼動状況確認や
メーカーによるメンテナンス体制が確立しており、合理的な環境での管理運営体制を拝見しました。
副社長様からは、秋田市周辺での風力発電の計画や各官庁との折衝等、今後の計画を進める上で
非常に参考になるお話を頂きました。お忙しのところご丁寧に対応して頂き、ありがとうございました。
秋田市周辺では秋田ウインドパワー様、能代市周辺で東北電力様、仁賀保町周辺で電源開発様他と
秋田県内では大規模な風力発電ファームの計画が目白押しで、NEG-Micon,Vestus,Enerconと欧州
各社の風車が近くで見れると思うと非常に楽しみである。うちはどれにしようかな…
 
風況調査用風車設置終了!(10/21up)
工事予定日の10月18日は、11月中旬並の気温と強風に阻まれ引上げを断念し
翌19日晴天無風の好天気の中無事設置工事が終了した。
地上高30mのポール(観測地点30m 20m 2点)が防砂林から顔を出しています。
風速風向等のデータは10分毎に
ロガーのメモリーチップに書き込まれる。
(NEDOとの共同研究期間は00年11月1日〜01年10月31日までの1年間)




我社の風力発電(?)動向(10/16up)
風況精査用風車設置場所の松木の枝寄せ伐採を今月早々に済ませ、明後日の設置工事を待つ
のみとなっている本日
10月16日。以前から風車導入を具体的に検討しているという話があった
お隣の会社T社様から、突然共同事業の提案が出されました。(実は風況精査の申請を提出
した春の時点でそのような話は別ルートであったんですが…)

共同事業云々の前に、企業としてこれから先CO2削減に向け、どのような省エネ策を展開するのか
明確な方針も立っていない弊社としては、折角頂いた提案に到底のれる訳も無く…
配布された欧州数社の風車比較表を眺めてため息だけが出るのであった。
弊社は現在の所、発電電力を自家消費中心で余剰分を売電、T社さんは完全売電の方向と双方に
考えの相違はあるものの、CO2削減と企業イメージ向上を目指すコンセプトは一緒であると共に
一大事業を共同出資で推進する策は、互いの負担を軽減し、互いにメリットがある非常に良い話で
あるが、2001年2月からの売電価格の入札制度導入が決まり(東北電力)、風力発電事業がまさに
向かい風に晒される現状をみると、
ご提案を受入れる事は非常に難しいのではないでしょうか。
(本文により記載企業他にご迷惑がかかるようであれば管理者までご連絡願います)

最近の風力発電情報(10/1up)
旧秋田空港に建設されていた秋田ウインドパワー研究所による 750kW級発電用風車8機の
増設工事も無事終わったようで、先週あたりから回り始めています。総定格出力6800kWもの
大規模な風力発電設備は日本では極めて稀であり、我社(俺個人?)としてもその発電効率
発電電力量には非常に興味深いものがあります。(毎朝通勤時眺めてます)
北海道電力を発端に(既導入)売電単価の入札制度導入が電力各社で検討されている状況下
売電を目的とした企業では今後の動向が非常に気になるところであると思われますが
地球に優しい電気の普及に妨げとならぬよう、その辺上手くやって欲しいものです。
ちなみに秋田工場では自家消費中心と考えているので、直接は影響しないと思われますが
NEDOの助成制度も縮小の方向に向かうようですし、盛上がっているクリーンエネルギー導入が
一気にトーンダウンとならないよう官民一体で前向きに進めていって頂きたいと考えます。
(本文により記載企業他にご迷惑がかかるようであれば管理者までご連絡願います)


観測用風車設置工事日程決定!(10/1up)
8/24東京池袋サンシャインで行われたNEDO風況精査説明会後、観測用風車設置に関する
実施計画書をNEDOへ提出しておりましたが、10/2付で共同研究の契約を締結する事が決定!
風向風速測定用風車(観測点地上高30/20m)も10/18に設置する見通しとなりました。
秋田市近郊でも向浜し尿処理場海岸及び秋田カントリー付近にも風況精査と思われる
風車が見られますが、いよいよ我第一製薬秋田工場敷地内にも設置する事になります。
データ収集は2000/11/1から2001/10/31までの1年間。順調に予算取りが進めば
2004年くらいには自社の発電用風車が優雅に回りだす。かもね…


祝!12年度風力発電フィールドテスト共同研究事業採択8/24プレス発表  (8/25up)
第一製薬株式会社秋田工場では、風力発電の第一歩となる年間の風向風速を調査する
風況精査の研究相手先として、NEDOへ申請書を提出していましたが、この度めでたく
採択を受ける事となりました。
データ収集は平成12年11月1日から始まります。
詳細はNEDOのホームページのプレスリリース8/24付を参照願います。

いつの日かこんな自社の風車が設置出来れば良いな…

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