Windpower 2001年の風

グリーン電力1号機「銚子屏風ヶ浦風力発電所」見学(01/12/8)
東京駅から総武線「特急しおかぜ」で銚子駅まで約2時間。更にタクシーで10分程進むと、キャベツ畑に
そびえ立つ銚子屏風ヶ浦風力発電所に到着する。小春日和の良い天気となった12/8日、稼動以降驚異的な
設備稼働率を弾き出している「銚子ちゃん」とご対面となった。あれっ?銚子ちゃん?元気がない。と言うか
風が全然ない。銚子ちゃんは笑顔で歓迎するでもなく微動だにしない姿での初対面となった。恥かしがりや?
逆に見れば絶好のロケ日和と言う訳で、早速写真を撮らせて頂きました。銚子屏風ヶ浦風力発電所Tacke
 
NEDO確定検査終了(01/12/7)
風況精査に関して最終となるNEDOの確定検査が行われ、大きな指摘もなく了承される見込みとなった。
 
風力発電計画進捗状況(01/12/7)
9/12付で採択を受けた「システム設計」事業に関する契約手続きが大幅に遅れていたが、いよいよ
近日中に業務がスタートする。5日業務委託先の設計会社の方にお越し頂き、必要な資料の確認や
今後の日程について打合せを行った。来年3月の業務完了に向けて、各調査業務や各関連機関との
協議を進め、経済性の評価や環境影響評価等、より具体的な検討を進める事となる。
また最も重要である「機種選定」も今月末目標で結論を出す予定であり、近々に各風車メーカーへ仕様
見積りをお願いする事になる。今月は「システム設計」と並行し、「風況精査」のまとめの時期でもあり
成果報告書の確認・確定検査(本日)の為の東京出張とにわかに忙しくなっている。
そろそろ諒のXmasプレゼントも考えなきゃだし、忘年会も後に4つ控えてるし、雪が降って来るし…
 
八森町Dewind風車見学(01/11/23)
小春日和の連休初日となった勤労感謝の日。秋田と青森の県境に位置し、はたはた漁で有名な八森町で
稼動している風力発電機を見に行ってきた。機種はDewind社製500kW機1基で、99年に住友金属鉱山と
岩谷産業が建設している。世界遺産の白神山地を背に、日本海沿いの小高い丘に建てられ、直ぐ横を走る
国101号、リゾート白神号で有名な五能線からもその姿が容易に確認できる。
建設地が私有地のようだったので、接近は出来ず設備の詳細仕様等は不明だが、独特のナセル形状は
能代風力のEnercon600に続く、結構印象に残る風車であった。八森町Dewind写真集
帰りは5km程先にある「はたはた館」で日本海を見ながら温泉につかり、サービスの悪いレストランの刺身
定食で一杯やりながら、初冬の休日を楽しんできた。その夜、買ってきた瓶詰めのウニを摘みに日本海の
幸を味わいながら、ふとビンに目をやると「製造元:岩手県」「原材料:チリ産ウニ」と…
 
風況観測装置撤去(01/11/20)
NEDO風力発電フィールドテスト事業「風況精査」の共同研究として、昨年10月19日に構内敷地内に設置
したNRG製風況観測装置ですが、1年間の役目を終え、本日きれいに撤去された。雨の日も風の日も雪を
掻き分けたりしながら2週間毎に面倒を見てきた装置だけに、愛着もありちょっぴり寂しかったりして…
思えばこのHP立上げとほぼ同時期に始まった「風力発電への取組み」であるが、携わっている事を初めて
実感させてくれたのが、この装置であったように思う。1年間ご苦労様でした。欠損データも全く無く君は
非常に優秀でしたよ。そして実機建設に向けて兜の緒を閉め直すのであった。
 
風況観測終了(01/11/3)
NEDO風力発電フィールドテスト共同研究事業として、秋田市向浜で実施していた「風況観測」が10月末を
もって1年間のデータ収集を終えた。観測データの詳細解析には多少時間が掛かるが、年間平均風速に
関しては、30mhで
5.6m、20mhで4.3mという結果となった。月毎の変化は「風況データ」を参照願います。
 
VESTAS1.65MW機ナセル潜入(01/10/6)
仁賀保高原風力発電所を建設しているD社様の御厚意により、ナセル内を見学させて頂く機会を得た。
ちなみにナセルとは、タワー最上部にある箱の事で、内部にはブレードから伝わる力を増幅させる増速機
発電機、本機種については昇圧トランス等の主要機器が収納される風力発電装置の心臓部である。
本発電所では、12月はじめの稼動に向け、急ピッチで工事・機器調整が進められており、当日は地元の
電機工事屋さんやらベスタスの技術者らしき方がそこら中で作業をされていた。そんなお忙しい中、私を
案内して頂いたのが、工事を総括されているK社S様とV/J社I様である。恐縮しながら、タワー内部へ…
今回見学させて頂く機種はVESTAS社の主力機とも言える国内最大級の1.65MW機。本サイトには全15
台が建設されており、この中の12号機を案内して頂いた。
船舶で使われるような頑丈な入口ドアをくぐると、T社の系統保護装置が収納されたキュービクルがあり
その脇の梯子からエレベータのある上のフロアに登る。本機の標準品ではないが、2名乗りの国産エレベ
ータに乗り、コトコトとゆっくりしたペースで60m上のナセルへ上っていく。途中2箇所の中継フロアを抜け
タワー最上部に到着。そこから垂直梯子にて潜り込むようにナセル内に潜入成功。国内最大級のナセル
だけあって思った以上に広い空間がそこにあり、増速機、発電機、ヨーモーター、ピッチ制御用油圧装置
690/22kV昇圧トランス、制御盤等の機器が整然と並べられていた。機器毎に冷却機構は持っているが
ナセル内の冷却は自然換気のみと言われ、結構隙間風が入ってくるようである。潮風による腐食は
大丈夫なんでしょうか。ナセル上部の点検ハッチから顔を出し、数枚の写真を撮って無事見学終了。
仁賀保高原風力発電所写真参照
 
グリーン電力2号機「能代風力発電所」見学(9/15)
自宅出発時曇天だった空が、男鹿市に入ったとたん雨空に…ここまで来たんだから行ぐべっ!
そぼ降る雨の中、能代市に建設されたEnercon社製風車を見物してきた。場所は能代市浅内。
秋田市からR13を北上し、能代に入る手前の海岸線で、気をつけていれば国道からブレードの先端が
確認出来る。詳細は能代風力発電所写真をどうぞ!
 
13年度NEDO風力発電FT事業「システム設計」採択(9/12)
第一製薬秋田工場では、CO2排出量削減を主目的に、昨年から風力発電導入検討として風況精査を
実施してきており、今年度は、次ステップとなる「システム設計」を予定している。NEDO風力発電フィー
ルドテスト事業が「風況精査」を残し今年度で事業終了となる為、最後の公募となる「システム設計」で
あるが、この度弊社秋田工場が共同研究相手先として採択を頂き、いよいよ10月中旬より具体的な
設計を始める事となる。(9/12付プレスリリース情報)秋田工場では、昨年度のISO14001認証取得に
続き、今年度はISO9001認証取得と、環境に優しく高品質な薬を創り出す工場の確立を目指しており
風力発電の実現により更に環境負荷を低減し、地球に優しく世界の健康文化に貢献する国際製薬企
業を目指したいと考える。
 
「仁賀保高原風力発電所」見学(9/1)
秋晴れとなった9/1。仁賀保高原に建設中のVESTAS社製風車を見物に出掛けてきた。
R7を秋田市から南下すること1時間、道の駅西目手前辺りから真正面にその勇士が確認出来た。
南由利原高原へは何度か来てるが、海側の仁賀保高原は訪れた事がなく、ナビを頼りに徐々に
高原を上って行くと、高原の頂きに沿い「ひばり荘」を取り囲む形で建設された風車が見えてきた。
出力が国内最大級の割りには、ハブ高が低く押えられている為かそんなに「大きい!」印象はない。
遠巻きに数枚写真を撮ってたら、内1台のナセルから作業用ウインチが下がっているのを発見!
早速風車に近づくとVESTASの技術者らしい金髪の作業員がおり、そのうちVESTASジャパンの
日本人作業員の方と接触できた。図々しくもタワー内部を見学させて欲しいと頼んだところ、快く(?)
受入れて頂き、初めてタワー内部を見せて頂く事となった。(詳細は写真集より)5月初から進めて
きた建設作業も殆ど終り、9月中旬からの試運転開始に向けた微調整を残す状態のようである。
 VESTECジャパンO様  お忙しいところご丁寧に対応頂きましてありがとうございました。
   仁賀保高原風力発電所写真
その帰り、諒に搾りたての牛乳を飲ませようと土田牧場に立ち寄ったところ、ソーセージを炭火で
焼いている土田牧場のご主人を発見!以前ネットで、本地に風車建設を計画したある会社社長と
土田氏とのやりとりの記事を見た事があり、その当時の貴重な話しを伺う事が出来た。
毎朝その下を通勤しているが、写真を撮る機会がなかった旧秋田空港跡地のNEG-Micon社製
風車も帰り道カメラに収め無事帰宅となった。ふらっと出掛けた割に有意義で充実した日となった。
夕日が綺麗だねと言っていた諒は、デジモンとゲームボーイに囲まれながら後ろでぐっすり…
 
H13年度NEDO風力発電FT「システム設計」公募締切(7/19)
今年度公募分で事業が終了となるFT「システム設計」の公募が7月19日締切られた。
「2010年時点のCO2排出量を1990年レベルに抑制」(同製薬協)を環境目標とする我社も、新エネ導入
検討の一つとして、今回NEDOへ計画提案書を提出した。採択の結果は9月上旬の見通しである。
最近の秋田周辺の風力発電情報
秋田周辺での風力発電設備建設の動きが慌しくなっているようだ。先週末行った由利原高原から見た
建設途中(仁賀保高原)のVESTAS社製風車16基(?)は、殆どのものがナセル及びブレードの取付けを
終了し、数基を残すところまで進んでいた。確か8月中には試運転を開始するって新聞で見たような…
また能代市に建設を進めているENERCON社製風車24基(?)も大分進んでいるようで、出資会社の一つ
であるY社様から建設現場見学のお誘いを頂いている。VESTASは秋田港で陸揚し、大型トレーラーで
国7号を南下する話から建設予定まで細かく地元紙に掲載されたけど、ENERCONに関しては新聞でも
見た記憶がなく、昨日Y社の方が訪問されなければ情報が全く抜けてた状態だった。

建設地 仁賀保高原 能代市海岸線
メーカー名 VESTAS ENERCON
設備容量 26.4MW(1650kW*16基) 14.4MW(600kW*24基)
 
東北電力風力発電電力買取単価入札結果発表(5/15)
北海道電力に続き風力発電電力の入札制度を採用した東北電力は、5月15日落札候補者を発表した。
今回の入札枠は30万kWを3年で振分けた10万kWでしたが、応募件数13件(総容量29万kW超)の中から
入札単価が安価の5社が選ばれた。この内4社の計画地が何れも龍飛岬の向側の下北半島に集中して
いるのは偶然なんでしょうか?詳細は東北電力5/15付プレスリリースからどうぞ。
 
H13年度NEDO風力発電フィールドテスト事業説明会開催(5/15)
今年度のFT事業説明会が5月15日池袋で開催された。内容的には例年通りの事業内容であるが
一つだけ衝撃的な変化があった。従来FT事業は「風況精査」「システム設計」「風車設置」の3stepで
構成されているが、この内「システム設計」と「風車設置」の研究事業が本年度募集分で終了となる。
一般的にNEDOの研究事業は5年を区切りに見直しされるようだが、本件に関しても6年目にしての
見直しとなったようだ。終了の理由として、研究事業で既に25機の風車が全国に建設され、当初目的が
達成されたと考えているとの事だった。今回の措置により、来年度以降「風車設置」に対する助成制度
としては、同じくNEDOの事業である「新エネルギー事業者支援対策事業」(NEDO1/3負担)のみとなるが
事業対象を1500kW以上の大型風車とする事業である為、これより規模の小さい風車の導入を検討し
ていた企業、地方自治体では、計画の存続をどうするのか頭を抱えている事と思われる。
FT応募件数が年々増加している状況から、クリーンエネルギー導入への関心が強くなっている事は
明確であり、米国が頓挫したCOP3の目標達成に向け、是非「普及事業」として再検討頂きたい。
 
風況観測集計その2(4/26)
得られた観測データから、ハブ高80mの1500kW機1基を想定して期間中の発電量を予測してみた。
観測期間が冬季であり、良いとこ取りのような結果とはなるが、5か月間で225万kWhもの発電量が
期待できそうである。仮にkWh辺り10円とすれば5か月間で2250万円も稼ぐ事となる。
更に予測発電量を設備能力で除した設備利用率としては、41.4%となり脅威的な数値となった。
風速出現率として5,6m/s付近が最も多い状況でしたが、発電量のグラフを見れば殆ど発電しておらず
12,13m/s近辺の風速時に一番効率良く発電する事が分かった。
低風速時に発電量が稼げる容量の小さい機種を想定してみれば、この発電量パターンも変化する為
引き続きシュミレーションしてみたいと思う。よく見る750kW機辺りが最も効率が良かったりして…
 
平成12年度風況観測集計(4/22)
NEDO共同事業として昨年11月から始まった風況観測データのH12年度集計がまとまった。
地上高 平均風速
30mh 7.0m/s
20mh 5.4m/s
近郊データと粗近似で期待通りの結果は得られましたが
観測時期が年間で最も風が期待出来る真冬のデータだけに
これから夏場に向けてどれくらい平均風速を下げるのか…
事業はH13年10月末まで継続して実施されます。
 
東北電力風力発電買電単価入札応募締切(4/4)
東北電力はH13年から15年までに受給開始する出力合計2000kw以上の風力発電設備を対象に
買電単価の入札を2月16日から募集しておりましたが、3月30日をもって募集を締切りました。
応募状況としては、入札募集量10万kwに対しその3倍にもなる29万kw超(13件)もの応募があり
風力発電事業の盛上りを感じさせられます。応募出力平均が2.3万kw/件にも驚かせられます。
落札候補者の決定は5月頃を予定しているようです。人事ですが発表が楽しみ…東北電力プレス発表
 
NEDO平成12年度事業確定検査実施(3/6)
H12年度分事業費用を精算する為の確定検査が、東京池袋サンシャインで実施された。
金額の確定と諸手続きの執行状況の確認が主なポイントであったが、添付を指示された書類がひとつ
あった以外、問題なく受理して頂けそうでしたので安心した。最終提出は5月初旬。
 
東北電力売電単価入札説明会(2/22)
本日東北電力秋田営業所お客様サービスの方が来られ、2月15日に開催された「風力発電売電単価
入札に関する説明会」の情報を提供して頂いた。事前情報では発電容量2000kw以上の発電設備で売
電目的の事業は全て入札の対象となるが、発電電力量の50%以上を自家消費する設備はこれの対象
から除外され、買電単価と同額で売電可能と言われていた。しかし今回の説明会では、自家消費云々の
制限が削除され、設備容量が2000kw以上の発電設備は全て入札の対象となるとの事。
今まで買電単価=売電単価で試算した投資回収年数始め検討資料の見直しが必要となった。
(本文により記載企業他にご迷惑がかかるようであれば管理者までご連絡願います)
 
自社設置案採用(1/24)
共同設置を持ち掛けて頂いていたT社様への回答期限が1月中の事もあり、本社含めて検討して
きておりましたが、検討期間が短い事及び事業性を評価する知識・技術が不足している事から、第一の
回答としては、お断りする方向になった。更にG電力案も先行きが不透明な事から、今後の第一の方向
性としては、自社設置案を採用し計画を推進していく事となった。
 
本社とのテレビ会議開催(1/16)
第一回目となる本社との調整会議が開催された。製薬協の目標である2010年時点でのCO2排出量を
1990年レベルまで削減する為には、具体的にどれだけの量を2010年まで削減しなければならないのか
生産予測から算出したCO2排出量の資料や、共同事業案、自社設置案、グリーン電力採用案の導入3
ケースを想定して作成した導入比較表について本社生産管理部へ説明した。不足資料を近々提出し
いよいよ方向性が決定されそうだ。

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