釜石広域風力発電所 ～岩手県釜石市遠野市大槌町　2004/11/7

本風力発電施設の建設は、釜石市がエコタウン事業計画のひとつとして産学官民一体となって進めている釜石広域風力発電事業によるものである。2004年6月から始まった建設は、12月の竣工に向け現在試運転調整中である。取材当日は晴天に恵まれ、葛巻取材での不運を払拭する絶好の風車取材日和となった。

事業者	㈱トーメンパワー釜石
事業者	㈱ユーラスエナジージャパン
事業地	釜石市17基（和山牧場内13基国有林内4基）遠野市12基（貞任牧場内8基琴畑牧場内4基）大槌町14基（新山牧場内6基白見牧場内8基）
風車	三菱重工業製1000kW風車
形式	3枚翼プロペラ型
ハブ高	68m
ロータ径	61.4m

初対面となる三菱1000kW機

300kW級と比較すると断然センスの良いナセル

航空法の関連か赤のペイントがない物もある

遠野市貞任牧場の南から見る風車郡

２つある本サイトの変電施設の一つ貞任変電所

遠野側から遠く離れた丘に見える新山・白見牧場の風車郡

本風力発電施設は、産学官民一体となり釜石市のエコタウン事業により建設されたものであるが、施設建設前後に及ぶ環境影響評価と、総延長40kmにも及ぶ送電線の埋設化等の取組みから、環境への配慮と自然との調和を徹底された今後の風力発電の先駆けとなりうるサイトと感じました。海岸線から離れた丘陵地への建設でもあり、今後の活躍に大いに期待しております。dfe