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建設・運営 Jウィンド東京
(電発・豊通)
総事業費 約3.3億円
建設単価 約19.4円/kW
機   種 V52 850kW
基   数 2基
製 造 者 ベスタス
(デンマーク)
定格出力 850kW
東京風ぐるま〜東京都
2003年4月26日東京都主催による「東京風ぐるま見学会」に参加した。当日は気温が25℃まで上がった上、前日まで降った雨の湿気が残り、非常に蒸し暑い日となった。

本事業は、東京都が地球温暖化防止対策の一環として、臨海部に風力発電施設を設置し、都民や事業者の視覚に訴え、また風力発電に関する様々な情報を提供することにより、自然エネルギーの利用促進を図ることを目的として実施するリーディングプロジェクトであり、電源開発・豊田通商グループが実施事業者として公募選定されました。また本事業は、東京都と民間企業とによる初の協働事業であり、両社はジェイウィンド東京を設立して風力発電施設の建設・運転管理の実施主体とし、土地利用料及び固定資産税の減免等、東京都からの支援施策を受けて事業開始しました。これにより東京都臨海部で初、また大都市近傍としては世界初の本格的風力発電所が誕生しました。【東京都設置啓蒙板より】

今回参加した風車見学会は4月初めから計8回行われたが、毎回大盛況で都民の関心の深さが感じられる。尚、建設場所がゴミ処分場の中心に位置する為、来月以降の見学会からは風車側近での見学はコースから外され、遠方からの見学のみになるとの事で、今回は風車を間近で見れる貴重な見学会となった。
風 車 種     類 プロペラ型アップウィンド式
回  転  数 14.0〜31.4rpm
定 格 風 速 16.0m/s
カットイン風速 4.0m/s
カットアウト風速 25.0m/s
ロータ直径 52m
ブレード枚数 3枚
ブレード材質 GFRP
ロータ取付け高さ 44m
発電機支持物 鉄塔(モノポール構造)
発電機 種     類 三相巻線形誘導発電機
容     量 895kV・A
電     圧 690V


東京都が委託するバス会社の車両も環境に配慮したものとの事。
集合はりんかい線東京テレポート駅。向かいにはフジテレビが聳え立つ。


東京テレポート駅から最近一般開通した第二航路海底トンネルを抜け約10分で
ベスタスV-52が2基稼動する中央防波堤に到着する。尚、中央防波堤内は
ゴミ運搬車両の往来があるため一般車両は進入禁止とされており、個人での
風車の見学は出来ないが、防波堤内へ森林公園整備の計画もあるようで
公園が整備されれば、気軽に見る事が出来るようになりそうである。


今回参加された皆さんは約50名。多分都民の方が殆どだと思われるが
皆さん環境問題に関心がある方々のようで熱心に説明に聞き入ってます。


タワー側面のロゴ

ナセル側面には建設に携わった企業名とJ-ウインド東京のロゴ

2基の間隔が450mと距離がある事から、風況の悪い環境で互いの影響を少しでも
軽減させようとの考えなんでしょうね。風車の周辺にはゴミが埋立てられた山があり
出来ればもう少しタワー高を上げてやりたいところではありますが、羽田空港も近く
頭上をひっきりなしに飛び交う状況からすると、この高さが限界だったんでしょうね。
それでも見学当日は良い風が吹き、定格近くで運転されてました。(参:定格1700kW)


他のWEBサイトで良く見掛ける中防大橋からのアングル

風車の後方の埋立地越しにフジテレビ社屋が見えます
霞がなければビル群を背景にした面白い写真が撮れたんじゃ…


羽田空港に着陸する飛行機が直ぐ頭上を飛んでいきます。
通常人目につかない海岸縁に建てたれる事が多い風車達ですが
これ程までに人目につき、注目される風車は日本にはないでしょう。


土崎のTACKEに続き、風車と○○シリーズ!今回は「風車とゴミの山」
担当者の方の説明では、ゴミは埋立てれば全て終わる訳ではなく、埋立てた山に
雨水が浸透しこれからしみ出る排水を処理する費用が年間数千万円かかるそうです。
まずはゴミを少しでも減らすその一歩が、地球温暖化の防止に繋がるんですね。


私の風車写真にこれだけの登場人物が入ったのは初めてです。
5月以降はここの見晴台(仮)で見学会が行われるようです。
ちなみにこの見晴台もゴミの山に作られたものです。