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南十和田風力発電所PHOTOGRAPHY
2002/9/26撮
 一般的に風力発電サイトは風の安定性・送電線網・輸送等の面から海岸線に設置されるケースが殆どだが、本設備は内陸部に建設された非常に珍しい風力発電設備である。ここは銚子(千葉)、能代(秋田)に次ぐ国内3サイト目の「グリーン電力証書システム」向け設備であり、国内電力各社の出資により設立された日本自然エネルギー鰍仲介し、新エネに興味がある企業にクリーンなエネルギーが提供される事になる。今回日本自然エネルギー蒲lの御厚意により、契約企業のひとつ「富士ゼロックス様」の現地視察への同行にお誘い頂き、施設を拝見させて頂く事となった。サイトの位置は、R103を十和田湖に向け北上し、発荷峠手前でR104に右折し約10分進んだ十和田湖南東に広がる高原の牧草地である。
広大な牧草地の一角に整然と並べて配置された風車たち


機種はベスタス850KW機。総発電規模7,650kW(850kW×9基)


南側の小高い丘に建つ3基の内2基にはナセルに企業ロゴが記されている。
ブレードまで自社製作するベスタスでは、3枚のブレードの重量バランスを±1.5kg以内に
収めて組合わせるようだが、1枚当りの重量が750kgにもなる事から、高い製作精度が
要求される職人技的な世界なんでしょうね。



契約済み企業の会社ロゴがプリントされたナセル


現在全9台のうち2台にプリントされている。


別置きされた690/6,600V 1000kVA昇圧トランス。ハブ高さは65m、ブレード直径52m(26m×2枚)
仁賀保の1,650KW機ではナセル内に設置されていたが、本機種では地上に別置きとなるようだ。



建設地から牧場を見下ろす。
この辺りの地盤は軽石層のため、タワーを支える基礎工事には細心の注意を注いでいるだ。



数百メートル離れた場所に設けられた変電所。
各風車からの送電線は、雪害対策と景観保護の面から地下埋設され余分な
送電線及び電柱が風車の廻りに見当たらない点は特筆すべきところでしょう。



北側に設置された6基
こちらのナセルには風車メーカーのロゴが記されている。



夕暮れに 揺れるススキと 風車たち(5・7・5)


今回地元公共放送局の取材班も同行していたが、本視察の模様が当日のニュースで放送され、なんと全く関係のない私の姿もブラウン管に映し出される事に…テレビ出演は数年前の大綱引き以来であるが、風力発電に絡むものは今回が初めてである。

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