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コスモ石油兜覧ヘ発電所   〜山形県酒田市 2005/2/25

フライデラーウィンドエナジー(Pfleiderer Wind Energy)
2001年に設立されたドイツの新鋭風車メーカー。風車タワーのトップメーカーであるフライデラー社が、オーストリアの風車メーカーであるウインドテック社を買収して設立。可変速運転等の新技術開発において優れているとともに、超大型機の開発においても先行し、2003年に5000kWのプロトタイプの運転を開始。

本発電所は、コスモ石油鰍ェ山形県酒田市の港湾地区に建設した風力発電施設である。酒田港湾での風力発電施設の建設は、2003年夏に建設されたサミットウインドパワー酒田(2000kW*8基)の事業に次ぐ2例目で、このVESTAS機から南側に2km程離れた場所に初対面となるフライデラーウィンドエナジー機(1500kW*1基)が建っている。

本事業を請け負った荏原製作所は、1997年に風力発電所建設の一括請負事業者として参入し、デンマークのNEG-Micon社及びドイツのDeWind社の風力発電機を、エコ・パワー株式会社をはじめ、民間企業、地方自治体向けに納入してきた。荏原はグループ会社として発電事業会社のエコ・パワー株式会社、風力発電メンテナンス会社のウインド・サービス株式会社を持ち、計画から建設、運転保守まで総合的に行ってきたが、風車本体の設計・製造は行っていなかった。

2003年4月ドイツの新鋭風車メーカーであるフライデラーウィンドエナジーとの合弁会社「荏原フライデラー」社設立により、風車本体の設計製造技術を取得し、発電事業運営から建設エンジニアリング、メンテナンスサービスに至るまでの一貫体制の確立を目指している。


港湾地域である事から機密性を確保した変電施設


フライデラーウィンドエナジー社の製品ラインナップには
1500kWの他に600kW(型式:EPW650)もあるようだ。