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WIND FARM TACHIKAWA 〜山形県立川町
PHOTOGRAPHY
風を活かした町づくり風と共に歩んだ立川町   2002/1/12撮(2003/5/3追加)
地域おこしから風力発電事業へ
立川町の気象は、海洋性気候と山岳性気候を示し、4〜10月頃にかけて吹く日本三大悪風「清川だし」は、農作物に被害を与えたり、大火の原因になったりして人々からは厄介なものとして敬遠されてきた。町ではこの悪風を逆手にとり、町おこしに利用しようと昭和55年から小型風車による農業への利用を目的とした風エネルギー実用化事業や、科学技術庁が実施した風力発電の実験事業の受け入れなどに取組んできた。

町の全電力を風力発電で
平成以降は「町の全電力を風力発電で」の思想のもと、大型風力設備建設を順次進めてきている。平成5年5月にはシンボル風車となる100kW×3基、平成8年1月には400kW×2基、平成11年5月には600kW×4基、平成13年に1500kW×1基、平成14年に同1500kW×1基を建設している。実機建設以外にもシンボル風車周辺を「風車村」として位置付け、風を理解するスペース「ウィンドーム立川」を平成7年4月にオープンさせている。その展望台からは360度のパノラマが広がり庄内平野や最上川、鳥海山、月山が一望できる。


風サミットの開催
風をテーマにした地域活性化を進めている全国12市町村による第1回風サミットを開催。各市町村が活性化構想や現状を発表し意見交換をしたほか、「地球にやさしいクリーンなエネルギーとして、日本における風力エネルギーの活用とPRに努力する」との共同宣言を採択しました。立川町からはじまった風サミットは現在も持ち回りで開催されている。

※立川町ウィンドファーム整備事業パンフレットより部分抜粋
  2003年5月3日撮影分  

2003年のGW。平成14年11月に建設されたTACKE1500kW基を撮影するため、再度立川町を訪れた。
右がH14/11月に建設された1500kW基、中央はH13年建設の同機。左はMICON600kW基


今回増設されたTACKEは、五月雨を集めてはやし最上川沿いに設置されている。
風車群が立つ田園周辺では、田お越し・代掻き作業の真っ最中で、今回増設されたTACKEの
タワー下の施設用地も、トラクターの出入りに有効利用されていた。


【左】風車の直ぐ向こうは最上川の土手。最上川上を渡る川風を一番受け易い位置かもしれませんね。

【下】タワー下部に設置された変電設備。TACKE1500kWとの標準の組合せなのか、立川の1号機及び銚子ちゃんの変電設備と同じ仕様のようです。


見え辛いが、左奥に月山が見えます。風車はMICONの400kW



  2002年1月12日撮影分  

秋田市から国7号を南下すること2時間半
川下りで有名な最上川の向う側に立川町のウィンドファームが見えてきた


奥の2基はNEG-MICON製400kW基 手前の3基と別置きされた1基が同600kW基


現在工事中のTACKE(ドイツ)1500kW×1基 立川町最大規模の風車となる


ナセル部分 機種名はTACKE TW1.5s
TACKE1500kW基は銚子屏風ヶ浦風力発電所、北海道花咲に次ぐ国内3基目となる。


工事が休みのようで、作業員・技術者の姿はありません。
せっかくJWDさんから頂いたヘルメット持参したのに。寂しい…


タワーに併設する変電設備
中は690/6600Vの昇圧用油絶縁トランス。配置は銚子と一緒?


TACKEから百メートルほど離れたところに設置された変電設備
タワー下部のトランスから高圧送電され、ここで特高まで昇圧されるんでしょうか。
地元電気工事業者によって工事中のところをお邪魔しました。


立川町笠山にある風車村入口の看板

風力発電の本格的導入のきっかけとなったシンボル風車
Windmill製KW156-100(アメリカ)100kW×3基 (平成5年5月運転)
大型機では羽が風上を向くアップウインド型が主流であるが、本機種は珍しい
風下を向くダウンウインド型の風車設備である。はじめて見たけど面白いですね。


ウィンドーム立川入口付近にあるメーカー不明の小型風車
左…自作?尾ひれにFMの文字が入った風車。右…尾ひれにYellowtailの文字が入った風車
  

…お問合せ先は…

ウィンドーム立川  …windome@inetshonai.or.jp
立川町役場     …tachikawa@inetshonai.or.jp
 
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