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仁賀保高原風力発電所
PHOTOGRAPHY
2001/9/1撮影(2001/10/6  2003/5/3追加)
はじめに
石油をはじめとするエネルギーの大半を海外からの輸入に頼っているわが国において、再生可能エネルギーである風力をはじめとする新エネルギーの導入拡大は、エネルギーの安全保障や地球温暖化防止といった国家的な観点から大きな期待が寄せられています。国内最大級のウィンドファーム(仁賀保高原風力発電所)の建設は、日本有数の名峰「鳥海山」を一望する風光明媚な仁加保高原に、地球に優しい新エネルギーの一大生産基地という新たな機能を付け加えることになりました。
景勝地での風力発電事業
鳥海山(国定公園)を一望する風光明媚な仁賀保高原で風力発電事業を行うことから、景観面を十分に配慮した事業計画を策定しました。
@観光施設(ひばり荘)からの眺望を重視し、風力発電機は鳥海山の稜線から外れるよう、またできる限り直線的になるよう配慮しました。
A大容量風車発電機を採用する事で設置基数の削減を目指しました。

発電所計画概要
発電所名
所在地
発電所出力
風車発電機
年間平均風速
設備利用率
工事工程
年間発生電力量
総工事費
仁賀保高原風力発電所
秋田県由利郡仁賀保町「仁賀保高原」
24,750kW
単機出力 1,650kW*15基ベスタス社製(デンマーク)
約7.1m/s(60m高)
約23%
00/9建設着工 01/5風車据付開始 01/12運転
年間約5,100万kWh(一般家庭約1万5千世帯分)
約50億円(国からの補助金交付あり)
※仁賀保高原風力発電株式会社パンフレットより抜粋

2003年9月30日落雷による焼損事故写真


  2003年5月3日撮影分  

天気が良くなった2003年GW。立川のTACKEを撮影した帰り道、仁加保高原にも寄ってみました。


あれっ! 羽が一枚ないっ!?
と思ったらブレードの交換作業中でした。

2枚のブレードはつけた状態で交換するんですね。ハブの軸受けに相当な力が加わってる状態に思えますが、早く直してあげて下さい。不安定な風車の格好が可哀そうに思えます。

作業者の方がいなかったんで、交換の理由を聞く事は出来なかったけど、落雷?それとも羽の製作不良?


ひばり荘前に横たわる交換されたブレードのオブジェ。これにはいかすコメントが…
きれいな日本をつくるために きれいな明日をつくるために 風から力をわけてもらいました

5月1日から春スキーが解禁された雪渓が見事な鳥海山

ひばり荘横の風車は駐車場の直ぐ脇に設置され、程よくしなったブレードが頭の上をかすめます。

  2001年9月1日及び10月6日撮影分  

日本海を望む秋田県仁賀保高原の頂きに並ぶVESTAS社製風力発電設備


天気が良ければ鳥海山をバックに撮れたのだが…

ナセル後部に設置された作業用ウィンチ

VESTAS技術員により調整作業が進められている

タワー内部に設置された作業用エレベータ
他踊場3箇所を介して垂直梯子も設置されている。


各種情報/信号をやりとりするVESTAS制御盤
写真ではないが、この向側に東○製の変電設備が設置され
発生電力1.65MW/22kVが東北電力線に系統連系されるようだ。


ナセル上部点検ハッチからの眺望
左が北方面、右が南方面


ナセル上部後方に設置されている航空表示灯と風向風速計

ハブ側から見たナセル内部。
手前より増速機、中央左が発電機1.65MW、右が油圧装置と制御盤
そして一番奥、遮蔽壁内に納められる690/22kV昇圧トランス
ナセル自体の材質はFRPだが、装置一式で52Tもの重量となる。


高原を通る道沿いに配置されている為、こんな写真も撮影可能

タワーに囲まれた建物は「ひばり荘」
強風の時には風切り音が相当うるさいのでは…


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